1.B型肝炎とは
慢性肝炎から肝がんになることも。
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こりますが、感染時期によって経過が大きく異なります。
成人になってからB型肝炎ウイルスに初めて感染した場合は、急性B型肝炎を起こすものの、大多数はその後に治癒します。
一方、新生児や乳幼児が感染した場合は、ウイルスが肝臓に定着してしまうことが多く、一生にわたって感染状態が続きます。このように、体内にウイルスをもっている人を「B型肝炎ウイルス(HBV)キャリア」といいます。
B型肝炎ウイルスには、遺伝子型がAからHまで8タイプあります。これまでは、日本でみられるB型肝炎ウイルスのほとんどは遺伝子型BとCでした。遺伝子型BとCは成人になってから感染しても、キャリアになることはまずありません。しかし、最近これまで日本にはなかった遺伝子型AのB型肝炎ウイルスによる急性肝炎が増えています。この場合は、成人でもキャリアになることが少なくないので注意が必要です。
キャリアは、ある年齢になると肝炎を発症します。その後、自然に肝炎が落ち着くことも多いのですが、一部は肝硬変や肝がんに移行することもあるので注意が必要です。日本では、キャリアのほとんどは、出産時に産道で母親から感染しています。このため、B型肝炎は家族内で集積しやすい病気といえます。